サンダーラティオス

というよりむしろ上記2体の身替わりについて
今回もダブル初心者向け



そもそも身替わりの効果は
自分の体力の25%分の体力を持つ囮を作って本体を守る
おおざっぱにいえばこんな感じです。それがなぜサンダーおよびラティオスで多く採用されているか。
取り敢えず使う場面について説明していきます。


・対面で有利な状況での身替わり
<例>自分…ラティオスメタグロス
   相手…サンダー・メタグロス
   自分のラティオスメタグロスの集中でサンダーが落ちるので、相手のサンダーは見切る可能性が非常に高い。
   それと同時にメタグロスラティオスを攻撃してサンダーの負担を減らそうと考えられるので、ラティオスをその攻撃から守りたい。
   ラティオスに守るの選択でもよいが、万が一サンダーが守らなかった場合の味方のグロスへの負担が大きい。
   そこでラティオスが身替わりをするという選択肢をとることで仮にどちらが動いても次のターンに守ることができる。
   サンダーが見切った場合は次のターンに流星群を通すことができる可能性がある。


・前のターンに守ってしまい、次のターンに大ダメージを受けるのが嫌な為の身替わり
<例>自分…前のターンに守ったラティオス・あまりSに振っていない体力70%のメタグロス
   相手…前のターンに身替わりを張ったサンダー・自分のメタグロスより素早い体力60%のメタグロス
   ラティオスには相手のメタグロスを確定で落とす技がなく、このターンに落とすには集中せざるをえない。
   その場合必然的に相手のメタグロスが1度は行動してしまう為、大爆発が2体に直撃する可能性もある。
   それを防ぐ手立ては2連守るか、もしくは身替わりしかない。
   どちらかというと”仕方なく”身替わりをするという選択。


・集中攻撃しないと落とせないが、相手の行動に2択が生じてしまう場合の身替わり
<例>自分…サンダー・ラティオス
   相手…体力70%のサンダー・体力60%のメタグロス
   こちらの流星群でサンダーを縛っている、こちらの10万ボルト×2でメタグロスを縛っているという絶好のチャンス。
   しかしメタグロスを集中しないと落とせないが故にメタグロスが守る・サンダーが電磁波→ラティオスという可能性もある。
   かと言ってサンダーを攻撃しようとも、メタグロスの爆破の可能性を考えるとそれも難しい。
   そこで思い切って2体で身替わりを張るという選択肢も出てくる。
   もしどちらかが守れば次のターンに集中して安全に落とすことができ、爆破された時のアド損もない。
   また、交代等別の対処をされた場合でも次のターンにどちらも守ることができる為極端に困ることが少ない。


・状態異常を防ぐための身替わり
<例>自分…前のターンに守ったラティオスメタグロス
   相手…前のターンに守ったサンダー・電磁波を持っているクレセリア
   電磁波を巻く側としては、前のターンに守ったラティオスには電磁波が比較的通りやすいと考える。
   (ただしラティオスの数に対しての身替わりの採用度合に関してはここでは考えないとする)
   ラティオスの後ろに電磁波を無効化できるポケモンがいない場合はどうしても1匹麻痺してしまうことになる。
   サンダーに流星群を打って御役御免といきたいところだがメタグロスが控えている可能性も高い。
   そういう場合に身替わりをすることで、取り敢えず状態異常からまもりつつ自身が攻めやすい状況を作れる。


・PPを削る為の身替わり
   これに関しては残飯サンダーの特権
   例えば相手の攻撃1回で身替わりが壊れない場合、サンダーの身替わりを壊すまでに見切りを挟んでPPを6も消費してしまうことになる。
   PP10(最大で16)のメインウェポンだとしても身替わりを削るだけでPPが終わってしまう。
   クレセリアの攻撃1発でサンダーの身替わりを割りたい理由の一つ。


・相手の守るが読める場合の身替わり
<例>自分…攻撃2段階上昇ドサイドン・HP100%バクーダ
   相手…HP最大ラティオス・HP最大メタグロス
   場…トリックルーム最終ターン
   威張神秘トリパによくある状況。
   このターンに岩雪崩・噴火で相手を一掃できるが、トリックルーム最終ターンの為2体に守られると状況が一変してしまう。
   そこでドサイドンがこのターンに身替わりという選択をすると、ドサイドンの耐久調整にもよるが次のターンにバレット流星群で落とされる心配がなく、トリックルームがない状態でも強く立ち回ることができる。


・不意打ちの回避
   主にラティオスドンカラスやアブソル等、不意打ちに頼ることの多いポケモンと対面したとき有効。
   身替わり・守るで2度攻撃を避けることもできれば、身替わり分のHPがない場合でも守らずに回避することもできる。


・ターン稼ぎ
   トリックルームや雨のターンを身替わりを挟むことで本体へのダメージを減らし、5ターン守り切るというもの。
   どうしても守るだけではいなしきれないときの保険になる。


・追加効果の回避
   このルールではあまり見ませんが、凍える風の追加効果を受けないという点も見逃せません。
   素早さ逆転を無効にできる上、生半可な特攻の場合抜群で受けても身替わりが残る可能性もあります。



使う場面はまだまだ沢山ある上に、上に挙げた例が無理やり考えた例なので別の選択肢の方が安定という可能性も(
やっぱり使ってみて体で覚えるのが一番です(((


本題。なぜラティオスとサンダーによく身替わりが採用されるか。主な理由は以下の3つだと思います。
・他のポケモンに比べて有利・不利が分かりやすい → 相手が迂闊に動きづらい
・状態異常耐性が低い → 電磁波をもらうと機能停止・毒を盛られると何もできない等
・スタン以外への耐性が低い → トリパや雨パを相手にした際、どうしても時間稼ぎが必要になる為
うーん…やっぱり言葉にすると難しいものです。